インプラント治療とは?
インプラント治療は人工歯根療法ともいわれています。歯の抜けた部分の顎の骨にインプラント(人工歯根)を入れて支柱とし、その上に支台部(歯を支える部分)と人工の歯をしっかりと固定する治療法のことをいいます。
インプラント(人工歯根)は生体との親和性が高いチタンという金属で造られ、チタンは長年の基礎的、臨床的研究からインプラント(人工歯根)の材料として最も安全であり、また顎の骨と結合することが確認されています。インプラント(人工歯根)と顎の骨がしっかりと結合すれば、その上には丈夫で安定した歯を作る事が可能となります。
入れ歯では「食べる」「話す」ことも満足することが得られづらかったことがインプラント(人工歯根)治療によりご自分の歯と同じような感覚を取り戻すことができます。
インプラントはどれも同じじゃないの?と思われてる方が多くあると思いますが、インプラント本体のメーカーは、全世界で200以上あると言われており、それぞれのメーカーに特徴があり、利点・欠点様々あると思います。あなたの歯茎の中にある顎の骨に、インプラント体を埋め込むことになります。自分の体の一部にもなるのですから、顎の骨と相性が良いインプラントメーカーを選ぶことはとても大切です。
当院では、世界的に圧倒的なシェアがあり信頼性の高い下記の2つのメーカーを採用しております。
- ・ストローマン(ITI)
- ・カルシテック
カルシテックインプラント
カルシテックインプラントは、インプラント体の表面がハイドロキシアパタイトという素材でコーティングされています。
ハイドロキシアパタイトというのは、歯や骨を構成する成分のことです。
このハイドロキシアパタイトが唾液中のミネラルイオンと作用すると、微小欠損した歯の再石灰化を促します。
初期の虫歯治療にも使われています。
ハイドロキシアパタイトは歯の自然治癒力を高めるような素材と言えます。
そんなハイドロキシアパタイトが使用しているカルシテックインプラントは、顎の骨とも結合しようと積極的に働きかけます。
治療成功率99.5%という、実績あるメーカーです。
カルシテックインプラントは、インプラントの表側にハイドロキシアバタイトでコーティングさせます。
ハイドロキシアパタイトが、骨と結合するための土台作りをしているようなものです。
ネジに接着材がついたものとお考えいただければと思います。
どちらが接着しやすいのかお判りでしょう。
カルシテックインプラントの特徴は、特に医学的に骨質が悪いとされる上あごの骨のような部位に役立つと言われています。インプラント治療が困難な部位だとしても、カルシテックインプラントならば、チタンインプラントよりも、半分以下程度の治療期間に短縮することが可能といえます。
ストローマンインプラント
ストローマンは別名ITI(International Team for Implantology)インプラントと呼ばれている治療法です。手術は主に1回法を使用します。ストローマンはスイスにあるストローマン社で製造されています。
ストローマンは現在ある1回法治療の中でも代表的なインプラントとして世界的に有名です。40年近く前から臨床応用されています。
そのため生産管理や科学的な文献による裏付けが世界でもナンバーワンと言われています。
上記の理由により、ストローマンインプラントは信頼性や信用性を高めている理由にもなっています。
次に特徴ですが…
ストローマン(ITI)インプラントの一番の特徴はフィクスチャー表面の性状にあります。ストローマンのフィクスチャー表面にあるSLA(Sand-blasted Large-grit Acid-etched)という性状が、骨と結合する為にマイクロラフネスとマクロラフネスを与え、オッセオインテグレーションを促進させます。ですので、非常に短期間での治療が可能です。
次にどんな方におすすめか?というと…
ストローマン(ITI)インプラントは歯の骨とインプラントとの結合が非常に早く、大体6週間程度で上部構造に装着できます。
ですので、
- ・インプラント治療に多くの時間が取れない方
- ・あまり治療の回数を増やしたくない方
そんな人には非常にオススメのインプラント治療と言えます。
治療の回数が少ないので、歯の骨はもとより体への負担も少なく、普段、歯の治療があまり出来ない人も安心して利用できるのが特徴です。
ストローマンに使用される材質には純チタンが用いられています。純チタンは体を作る生体組織内に異常をきたす心配がありません。その為合併症やアレルギー反応も起きず、安心して治療できます。
ですので、当院では上記2つのインプラント治療を実施しています
インプラントQ&A
インプラントはどんな人に適していますか?
年齢的にはアゴの骨が完成する20歳前後から、健康な方なら基本的にはどなたでも可能です。ただし、妊娠中の方、全身疾患のあ る方などは制限される場合があります。入れ歯をしていると食べ物がおいしくなく発声が不便、入れ歯をしたくない方にはおすすめしています。
インプラントは入院の必要は?
入院の必要はほとんどありません。通常、通院での治療が可能です。
インプラントは手術時に痛みはあるのですか?
インプラント手術は局部麻酔をして行いますので、痛みは心配ありません。
インプラントの費用はどれくらい?
現在、インプラントは保険治療の適用になってはいません。自費診療となります。入れるインプラントの本数や埋入する土台の状況に応じて費用は左右されます。カウンセリングの実施と口腔内の状態を把握し、正式なお見積もりをご提出させていただきます。(26万円~)
インプラントの治療期間はどのくらいなんでしょうか?
治療の状況・内容等によって個人差がありますので、ご来院の上、ご相談ください。
インプラント治療後、気をつけることはありますか?
口の中の衛生状態を良好に保ってください。定期的なメンテナンスを受けていただき、担当医や衛生士の指導に従って口腔ケアしていただくことが非常に大切です。
インプラントの『寿命』は?
患者さんの日ごろの口腔ケア(衛生状態)に大きく関係します。口の中の衛生状態が良好であればもちろん長持ちしますし、手入れが悪いと短くなります。
当院でのインプラント本体は10年保障です。
その他ご質問などがあれば当院までお気軽にご相談ください。